鉄ヲタの日


「鉄道の日」前後に開催、注目のイベントは? 鉄道ライター4人に聞いてみた

新橋~横浜間で1872年10月14日に鉄道が開業したことを受け、毎年10月14日を「鉄道の日」と定め、各地で記念行事などを開催している。この「鉄道の日」に合わせ、全国の鉄道事業者も10月以降、車両基地の一般公開や特別列車の運行など趣向を凝らしたイベントを開催するケースが多い。毎年欠かさず参加している、お気に入りのイベントがあるという鉄道ファンもいるかもしれない。


きたる10月14日は「鉄道の日」とされているらしい。

僕は”鉄ヲタ”ではないから知らなかったけど、
全国の鉄ヲタにとっては祝祭の日なんでしょうね。

鉄ヲタと言えば、”ロッキー”のことを真っ先に思い浮かべてしまう。

ロッキーというのは僕が小学生の頃に通っていたそろばん塾の友人だった。

あだ名はご想像のとおり、轟木からのロッキー。
隣の校区から通ってきていた男の子で、僕より一学年上だったけど
入塾したのが同じ時期だったことから自然と仲が良くなった。

ロッキーというあだ名からは想像出来ないだろうけど
東南アジアの土産物人形みたいな風貌で、
まだ小学校の高学年のくせに「~じゃよ」「そうじゃ」などと
老賢者のような口のきき方をするとても温和な性格の子だった。

その頃、僕も周囲の影響で”鉄ヲタ”(当時はまだこんな言葉なかったけど)になりかけた頃で
Nゲージを買ったり、鉄道に関する知識も多少あったから
そろばん塾の待合室で何の気なしにロッキーに鉄道の話をしたら
いつになくロッキーが興奮して食いついてきた。

ロッキーが鉄ヲタだということをこの時初めて知った。
しかも小学5年にして既にかなりの鉄道マニアだった。

こんなすぐ傍に鉄道に興味のある人間がいたと知って
老賢者のような彼も狂喜せんばかりの興奮状態だった。

それからというもの待合室では鉄道バトルを繰り広げる日々が続いた。

互いに答えらえないような問題を投げ合う鉄道ものしりクイズ合戦・・・
どちらが実際の鉄道音に近いか判定する基準もない鉄道口真似バトル・・・

自分も負けじと年上のロッキーに対抗していたが
徐々にロッキーの鉄ヲタとしての本領が発揮されていった。

ロッキーの家にNゲージを見に行ったことがあった。



部屋に入ると既にNゲージの線路が広げてあって
電車を走らせ始めると鉄道を見やすいように寝そべったロッキーは完全に一人の世界に入り込んでしまい、
もう僕なんかその場にいないかのように車掌となって独り言を語り出す様子を見て
本物の鉄ヲタには到底敵わないことを薄々感じ始めた。

さらに決定的になったのが
そろばん塾が終わったあと、ロッキーに誘われて一緒に電車を見に行った時。

自転車で近鉄電車の踏切まで行って往来する電車を待った。
ようやく一本目の電車がやってきて、踏切を過ぎて駅へと滑り込んでいった。

少し待っていると、今度は駅に停車していた電車がゆっくりと動き出し、
踏切をガタンガタンと踏み鳴らしながら通過してゆく。

さらに数分待っていると次の電車が見えて
踏切を通過して駅へと・・・。

10分ぐらい待ってようやく1本の電車。
おおよそ30分の間に3本の電車。
しかも全部同じタイプの電車。

・・・もう飽きてきた。

「そろそろ帰らへん?」

そう言ってロッキーのほうを振り向いた時、
ロッキーの目には涙が・・・。

「なんで泣いてんねん!(笑)」

どこに泣ける理由があったのか僕には皆目理解出来なかった。
しかも毎日ここに電車見に来ていてながら・・・。

この時、僕は付け焼刃のまがい物程度の自分では
本物の域には絶望的に及ばないことを思い知らされて、
次第に鉄道趣味から遠ざかっていった。

そろばんでもロッキーと一緒に順調に進級してゆくものの
珠算3級の検定試験に僕は受かったけどロッキーが落ちてしまい、
クラスが別になってから疎遠になっていった。
一足遅れで3級を合格してまもなく、ロッキーはそろばん塾を辞めてしまった。


10月14日にはどこかの鉄道イベントにて
あの日と同じように目に涙を浮かべて鉄道を見送るロッキーの姿が見られるかもしれない。

今でも生きていれば、の話だけど。


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Author:E
数年勤めた会社を辞めて、某資格受験生活に入るも挫折したまま三十路をいくつか超えた無職。いい加減何とかしたいが、まだ何とかなると余裕があったりで、資格の勉強+ケータイ無しの直感のみでせどりする日々。あくまで、息抜き・趣味・リハビリとしてのセドリなので、売上はショボいです。

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