三国志を読む


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正史 三国志〈1〉魏書 1   ちくま学芸文庫


一般に知られている物語としての三国志は
明の時代に羅貫中(らかんちゅう)が書いた『三国志演義』を基にしている。

明の時代、つまり1300年頃に成立した歴史小説。

三国志演義の基になった『三国志』は
280年頃に陳寿(ちんじゅ)という人が書いた(編纂した)歴史書だ。

そしてその100年後ぐらいに裴松之(はいしょうし)が注釈をつけたものが
現在、読まれている『三国志』。

陳寿が三国志を著したのは時の晋朝の正統性を証明するためとされていて、
漢→魏→晋と”禅譲”(ぜんじょう)を通じて正しく成立したと主張している。

そのため、曹操以下の魏の皇帝たちだけでなく、

司馬懿→司馬宣王
司馬師→司馬景王
司馬昭→司馬文王

という具合に魏から政権を奪った司馬一族も最初から尊称で呼ばれている。
(肝心な司馬炎が諱呼びなのは三国志を書かせた本人だからか?)

吉川英治の「三国志」のように”死せる孔明、生ける仲達を走らす!”なんて終わり方で
司馬懿ってちょっとマヌケな印象を持たれた方も少なくないと思うけど
史実はかなり違うんですね。

演義モノでは大きく取り扱われなかった武将、文官がクローズアップされていたり、
なかなか面白い。

分量の多い注釈は陳寿が書いたものではないので
最初は読み飛ばしてもいいと思う。
(陳寿が書いた本文にも退屈な箇所もあるが)

久しぶりに読み返しているけど、
残念ながら僕は正史 三国志の1巻しか持ってない。

古本屋で安くキレイめの物を入手しようと何年か頑張ってみたけど
なかなか拾えない・・・。

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