活字から想像するもの



やっぱりガンダルフは死んでなかった。
しかも”灰色→白”へとクラスチェンジして復活。
(中ボスのバルログを一人で倒したから経験値ガッポリ入った)

ファイナルファンタジーじゃないですよ。

第2次世界大戦の頃に書かれたもので、
このストーリー展開・・・。


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新版 指輪物語〈6〉二つの塔 上2 (評論社文庫)


しかしここにきて、
梅雨入りで蒸し暑く、体調もよろしくないことから
読書意欲が低下し始め、
ローハンのセオデン王の戦いが頭に入ってない。

何故にこんな戦いになったんだっけ・・・。

そういえば、
ここで登場する”エント”(Ent)だが
どのような姿を想像すればいいのだろう?


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ドラクエ第一世代の日本人である僕なんかは
”じんめんじゅ”(人面樹)が真っ先に頭に思い浮かんでしまいますね。




ジャッキー・チェンの『木人拳』

次点として、
昭和世代の僕は
意外とこうかもしれないと想像してしまいます。





また自分に対してネタバレになるけど
映画の『ロード・オブ・ザリング』(The Lord of the Rings)ではこうらしい。


思っていたより動いてますね・・・。
ちょっと気持ち悪いぐらいだ。

人面樹と木人拳を足して2で割ったところか。

事実はノンフィクション小説を超えるか?

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「冷血」  トルーマン・カポーティ  新潮文庫



このネット時代には読書のスタイルも変容を避けられず、
とりわけこのようなノンフィクションものを読むと
どうしてもネットで検索してしまいます。

グーグルで上からしか確認できないけど
惨劇の舞台となったホルカムのクラッター家はいまだに残ってるようだ。

証拠写真が色々と出過ぎるのが日本人にはショッキング・・・。


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左がペリー、右がディック(ヒコック)。
当初の印象では反対に受け取ってしまったのは
僕の読みが甘かったのだろうか?

ディックとペリーの顔の件だけではない。

『冷血』を読んでいて妙に理解しやすいあまり、
翻訳が親切すぎるのではないか?と思っていたのだが
考えてみるとノンフィクションと言っても
これはカポーティが裁判資料や関係者への取材で構成した”事実”なのだ。

本当の事実というものはまた違って、
ディックとペリーの記憶ですら完全に正しいか断定できないのだから
誰も真実にはたどり着けない・・・などといった哲学めいた禅問答をやりたいわけではなく、
裁判資料だから誰もが過度に善人や真面目ぶった話をしてしまったり、
そのような形式にまとめられてしまう。

そりゃ法廷なんだからそうじゃないと困るんだけど。

絞首刑に処されたディックとペリーが冤罪で無罪だと述べたいわけではなく、
結果的に当時の捜査員もカポーティも見逃すことになったかもしれない、
もう一つの一家殺害事件があったという話。

ペリーはマイアミ≪ヘラルド≫紙を読みふけっていた。そのうち、内側のページのある記事に出くわすと、それに目が釘づけになった。記事はフロリダの一家殺害事件、クリフォード・ウォーカー夫妻と4歳の息子、2歳の娘が殺された事件を伝えるものだった。被害者は縛られたり、口をふさがれたりはしてはいなかったが、一人一人が二十二口径の銃で頭を撃ち抜かれていた。


ウォーカー一家殺害事件(Walker family murders)が起きたのは1959年12月19日。

それはクラッター一家殺害事件の一か月後のことで、
奇しくもフロリダに逃走中のペリーとディックはその事件を新聞で知った。

ウォーカー家は2人が宿をとったタラハシーという町からそう遠くない場所にあった。
そしてクラッター家は農場経営者、ウォーカー家は牧場経営者。

ペリーは自分たちの犯行に触発された”模倣犯”の仕業と断じた。
・・・『冷血』にはそう書かれている。

当時の捜査員もあまりの偶然性に2人の犯行を疑い、
ペリーとディックの逮捕後、
ウォーカー一家殺害事件に関してもポリグラフ検査にかけたが結果はシロ。
この経緯も『冷血』には触れてあった。

ところが、長らく未解決事件であったウォーカー一家殺害事件について
やはりペリーとディックが関与したのではないかとの疑惑が再燃し、
2012年に2人の墓から遺骨を掘り起こしてDNAを採取し、
ウォーカー一家事件の現場に残されたDNAと鑑定を行ったという。

年数が経ち過ぎてDNAのサンプルの保存状態も悪く、
クロともシロとも断定できないという検査結果だったが、
現地の保安官事務所はペリーとディックを最も有力な容疑者と考えているという。

事実をめぐって何とも薄気味悪さを増す『冷血』の話でした。


終章?「来生たかおの世界」


ご好評につき、
「来生たかおの世界」第4弾をお送りしたいと思います。


白いラビリンス(迷い) 1984年


1984年に発売された来生さんのアルバム「LABYRINTH」(ラビリンス)。

このアルバムの編曲を担当しているのが、
「恋はみずいろ」「オリーブの首飾り」で有名なあのポール・モーリアです。

ポール・モーリアと来生たかお・・・

どこでどのような接点があったんでしょうね。


この曲も以前はあまりピンと来なかったんだけど、
最近いい曲だと感じるようになった。



この曲は中森明菜への提供曲でもあり、
そちらのタイトルは「白い迷い」。


今のままでいて 1984年


この曲も「LABYRINTH」から。

これはすん~ごくいい曲ですね。
ストライク、ど真ん中に来ました。

このグルーミーさは「めぞん一刻」向きの曲ですね。

それでいて来生さんの曲には珍しい透明感がある。
編曲という仕事はわかりそうでよくわからないけど
ポール・モーリアならではの編曲が効いてるんだろうなって思う。




疑惑 1982年


1982年の曲ですが、
来生たかおにしては珍しく攻めてる感じの曲調です。

映像は1989年のライブのもので
ロック調にアレンジしているみたいで
本来の82年に収録したものとはまた違った趣がある。


トワイライト 1983年


中森明菜の「トワイライト」という曲は知らなかった。
僕の記憶にあるのは「禁句」からなんですね。

「スローモーション」や「セカンド・ラブ」は後から耳にすることもあったけど、
この曲は耳にしたことがなかった。

だからこれは売れなかったのでは・・・と思ったら、
CD(レコード)売上は42万枚。売れるもんですね。




来生たかおバージョンのほうがしっくりくる感じがする。
しかし、エンディングにはあまりにも湿っぽすぎる・・・。


4回にわたってお送りしてきた「来生たかおの世界」。

個人的にはこれは!と思う曲は一通り、
取り上げたのではないでしょうか。

YouTubeで聴ける曲ばかりなので
まだまだあるのかもしれないけど。

来生さんのCDはいろいろ再版されているみたいなので
お金のある方は来生さんのCDを片っ端からご購入いただいて
是非YouTubeのほうにアップしていただけたらなと。

「指輪物語」ってマジすごくない?

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新版 指輪物語〈4〉旅の仲間  下2   評論社文庫



読めば読むほど驚きの連続、「指輪物語」。

第4巻ではなんと”中ボス”バルログが登場!

トールキンがこの「指輪物語」を書いたのは
第2次世界大戦中ですからね。

その時代に”中ボス”という概念があったというのだから
そらもう驚くしかありません。

想像以上に現代のファンタジーRPGそのもの。


映画「ロードオブザリング」をちゃんと見たことのない(笑)自分自身にとって
ちょっとネタバレ的になってしまうけどこれがバルログですわ。



これはイメージ通り!

・・・いや、ちょいデカすぎかな。
これはさしものガンダルフでもかなう気がしません。

僕もさすがにこの歳まで生きてきたのだから
ストーリー的にここでガンダルフが死んでしまうわけがないことぐらい、
お見通しですけどね(笑)


ちなみに「指輪物語」にはアニメ版というのもあって
そちらのバルログ登場シーンはこんな感じ。



サイズ的にはこれぐらいでもいいが
もう少しゴツい感じがほしいかな。

しかし火炎が足りないのと、
頭がライオンなのはちょっと・・・。

あと飛び過ぎ?


1978年制作ということだから頑張ってるとは思うけど
ガンダルフの魔剣グラムドリングが折れたのには思わず、

「何でや?」


かく言う私も最初はグラムドリングも一緒に折れたように読めたので
気になる箇所ではあったんだけど。



「指輪物語」の対象年齢


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新版 指輪物語〈3〉旅の仲間  下1  評論社文庫



2巻まで読んで「パーティ編成が偏ってる」って思ったていたら
なんと3巻でパーティ編成を変えてきた(笑)

ホビット4人・ドワーフ戦士1人・人間戦士1人・レンジャー1人・エルフ1人・魔法使い1人

ホビットの濃さが中和されてバランスがよくなった。

トールキン恐るべし・・・。


そして白の賢者サルマンの裏切りにも
意表を突かれましたね。

指輪学の権威が指輪の魅力に取り込まれる。
ミイラ取りがミイラになるってやつ。

冥王サウロンが闇、エルフが光だから
サルマンはかならずしも善の立場でなくてもいいわけだけど、
このような展開を目の当たりにするとき、


『指輪物語』の対象年齢って何歳やったっけ?


ふとそんな疑問に立ち戻らざるを得ない。

僕は「指輪物語」って児童書だから
てっきり小学生ぐらいが読んでいるものと思い込んでいたけど
小学生にこのストーリーはどう考えても難しいですね。

仮に自分が小学生の頃に「指輪物語」を読んだとして
サルマンのこの変節が理解できたかどうか・・・。

「ホビットの冒険」は小学生でも読めるけど
「指輪物語」は中学生でもちょっと難しいのかも。

帰ってきた「来生たかおの世界」



アクセス数も数字上はめっきり落ちきって
過疎ブログどころか廃墟と化した観のある当ブログ。

しかし今でもごくごく稀に
拍手を入れてくれる記事もあって
それが「来生たかおの世界」だ。

そんな好評企画の第三弾が帰ってきた!

最近お気に入りの来生たかおソングの数々。
メランコリックな中年オヤジどもに届けたい。


ほんのノスタルジー(1980年)


この曲、1980年ですよ。
ちょっと僕には信じられない。

もう少し、後の時代な感じしませんかね?

歌詞のほうは船出にテープだとか(←平成生まれにはわからないかも)
時代を感じさせるところはあるけど、
来生さんらしい憂いと
それでいてどこか燃え尽きない感じがたまらない。

最近、一番気に入ってる曲ですね。


気分は逆光線(1982年)


こちらは来生流グルーミーさを漂わせながらも夏らしい曲。

なんでしょうね。
この怪しい色気と夏の組み合わせは・・・。


あなただけGoodNight(1979年)


こちらはさらに怪しい色気と憂鬱感が深まります。

怪しい!
怪しすぎる!

やっぱり来生さんには夏でも組み合わせないとヤバイ気がしますね・・・。


あなたのポートレート(1982年)


ちょっと前まではあまりいい曲に聞こえなかったんだけど
最近お気に入りのナンバーですね。

今回の記事で取り上げた曲の中で唯一、アイドルに提供した曲だが、
本人による歌唱が素晴らしい。いやこう歌うのか!って。



軽くウェーブしてる♪のところが
どうもやっちゃってる感ありますね。
中森明菜にしては珍しく。
あまりキレイに聞こえない。

こんなふうに歌えって指示通りなのかもしれないけど。


そっとMIdnight (1984年)


こちらはポップさが加わって軽めに仕上がってます。
そうでもしないと真夜中に来生さんの憂鬱感とかエライことになりますよ。

最後を飾るにはちょうどいい曲ではないでしょうか。


今日も駆け足でお送りしてきました来生たかおの名曲の数々。

決してYouTubeの関連動画に
たまたま挙がってきたものばかりを思いつきで紹介したわけではありません。

さらなる名曲を発掘して
第4弾「来生たかおの世界」でまたお会いしましょう。

翻訳と編成の問題




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新版 指輪物語〈2〉旅の仲間 上2 (評論社文庫)


ファンタジーRPGの世界を生み出した(まとめ上げた)トールキン大先生と知りながら、
今まで『指輪物語』にハマらなかったのは翻訳にも原因があったように思う。

・・・wikipediaを見ながらつくづくそう思う。

トールキン著作と翻訳をめぐっては
『指輪物語』の前作にあたる『ホビットの冒険』(岩波書店)から
翻訳家の別宮貞徳によって激しい批判にさらされた過去がある。

そもそもトールキンが言語学者であったことから
作中にも様々な名称に関して言語学的知識やセンスがふんだんに使われているけど
自分の作品が他国語に”翻訳される”ことに関しても重々承知していたようで

作中にある英語由来の固有名詞を翻訳する際には、各国の言語に修正するようにというトールキンの意向を反映して


それで一見ヘンテコな名称の数々に至ったというわけだ。

中つ国?  →Middle-earth

野伏ってここは戦国時代か? →Rangers

馳夫 (笑)  →Strider

山の下氏に至っては・・・正直、絶句ですね。
バキンズ家とかブランディバック家はそのままなんだから、
Underhill→アンダーヒルのままでいいんじゃないの?ってさすがに思う。



それともう一つ、後世のRPGファンが『指輪物語』に違和感があるとすれば、
冒険におもむくパーティ編成だろう。

そもそも『ホビットの冒険』からして

ホビット(盗賊)1人+ドワーフ(戦士)13人+人間(魔法使い)1人

『指輪物語』では

ホビット(職業不詳)4人+馳夫(レンジャー)1人


ドラクエやらウィザードリィその他のRPGに慣れてしまったカラダには
パーティ編成が偏り過ぎてとってもいびつに感じる。


しかし、この多分に違和感を禁じざるを得なかった翻訳やパーティ編成も、
ようやく『指輪物語』にハマった僕にとっては何ら障害にならず、
グイグイ読めていけるのだから不思議ですね。

ハマらない、ハマらない、ハマらない・・・ハマる!


いや~ホントびっくりしましたね。

まさかこんな日が来るなんて・・・。


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新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1   評論社文庫


ついにハマった。
これは面白いわ(笑)

この20年の間に
トライしては面白くねーと投げたことが何度あったか・・・。

昨年、トールキンの『ホビット』(原書房)を読んですごく面白く、
その流れで『指輪物語』も買ってたんだけどやっぱりつまらなくて。

アメリカ人の作家が発表した”読まなくていい名著100冊”みたいな英語記事を見かけて、
そのリストの中に『指輪物語』も挙げられており、
僕ももう読まなくていいかなと思いかけていたら・・・。

ここにきて急にハマるから、
ほんと人間てわからないものですね(笑)

フロドら御一行を追いまわす黒ずくめの謎の男と、
そして危機を救う上エルフの集団。

のっけからしっかりRPGしていてすごくスリリングな展開。

こんなに面白かったのか(笑)

先に『ホビット』を読んでいたのが正解でしょうね。
『指輪物語』はそれに続く話だから。

『ホビット』ではまだスペシャルアイテムの一つといった存在だった”指輪”。
まさにその”指輪”をめぐって大冒険が始まる、
そんな予感を抱かせるストーリーテリングが上手いですね。
(翻訳者が頑張ってるってことでもあるんだけど)

さすが長年にわたって読み継がれてきた名著だけのことはある。


誰だよ、
こんな本読まなくていいなんて言ったヤツは。

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