読書”後”感想文『海辺のカフカ』


ホメロスもなかなかやる奴だったけど
ホメロスより面白かった村上春樹。



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海辺のカフカ 上・下 /新潮文庫


読み終えてもっとも驚いているのは
この作品が意図や目的を伴っていて、ちゃんと筋道のある小説になっていたことだ。

「世界で一番タフな15歳になる」という目的を掲げる田村カフカを中心に、
登場人物たちはその目的を叶えるために存在し行動する。

”悪”の象徴(=黒)であるジョニー・ウォーカーに続いて
”善”の象徴(=白)であるカーネル・サンダーズが登場。
(※英語圏ではサンダー”ス”ではないんですね・・・)

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まるで「不思議の国のアリス」(読んだことはないけど)のような展開だが
カーネル・サンダーズがポン引きとして現れた時(聖と俗の近接)には
サンダーズも”善”に見せかけた”悪”なのではないかと不安にもなったが、
さすがにそんな救いのないことはせず、そこは”善”のままだった。
ここは「やられたなー」と思いましたね(笑)

ギリシア神話に登場するオイディプス王の話を下敷きにするなど
これはいわゆる”ビルドゥングスロマ~ン”、21世紀型の教養小説であり、
そこには先にこう書くという構成、プロット的なものの存在が感じられる。

プロットを立てずに自動筆記のように書くのが村上流で
目的も結末もはっきりしないようなのが多くて、
そこが良かったり不満だったりした。
「ねじまき鳥クロニクル」なんかとっ散らかりすぎてわけわからなくなった記憶しかない。

しかし「海辺のカフカ」になって”ちゃんとした”小説を書こうとしたのが
村上春樹の進化でしょうね。

村上春樹は長編小説に関してずっと同じテーマで書き続けていて
作品が進むにつれてより深まったり、緻密になったり、
明瞭化したり、広がったりする過程を経てきたのだが
そのせいで以前の作品に登場した何かと似た何かが繰り返し登場することがよくある。

「海辺のカフカ」も「ノルウェイの森」を思わせる2人が登場したり、
カラスと呼ばれる少年は要するにあの”鼠”のことだろうと思われるど
この本が刊行された2002年時点においては
それまでの村上春樹の総決算的な作品でしょうね。


子供の頃はダメでも・・・


安倍首相がオバマ前米大統領と銀座久兵衛で会談 店側「オバマ氏がウニ嫌いだったとは知らなかった」

安倍首相とオバマ氏にすしを提供した「銀座久兵衛」の今田洋輔さんによると、オバマ氏は出された料理について「アジアで食べた食事で一番おいしかった」と感想を述べたという。
 この日は、事前に打ち合わせして考案された刺し身や握りずしなどのメニューが出された。ただ、オバマ氏はウニには手をつけなかったといい、今田さんは「オバマさんがウニが嫌いだったとは知らなかった」と語った。


以前、来日した際に「すきやばし次郎」の寿司を残した残さないという話があって
ひょっとするとオバマ前大統領は寿司が苦手なのかも・・・と思ったのだが
そうでもなかったようだ。

ただ、ウニは苦手だったらしい。

魚介類を生で食べる習慣のなかった欧米人も
近年はブームで寿司が受け入れられるようになたったけど
まだハードルが高いところもある。

寿司ネタとしてはタコも要注意だろう。
欧米人にとってはグロテスクなタコは”悪魔の化身”であって
食べるなどもってのほかだという。
小学生時分に通っていた英会話教室で聞かれされた。


世界的VIPに並ぼうとするのも何ですけど
僕も小さい頃はウニがダメだった。
見れば見るほど得体の知れない食い物ですからね。
今は全然食べられるようになったけど。

子供の頃ダメだったけど
大人になって食べられるようになったものと言えば
サザエのつぼ焼きなんかもそうだ。

見た目も味もあれほどウケつけなかったのに今では全然問題なし。
しかも磯臭さがあればあるほど美味しく感じる境地に達した。


ウニやサザエが苦手という人はかなりいるだろうけど
マグロが苦手だったという人はあまりいないだろう。

うちの爺さんがマグロが好物だったことから
小さい頃、日曜日には毎度のように食卓にマグロの刺身が並んだせいでマグロが嫌いになり、
一時は見ただけで頭痛がするほどだった。
解凍に失敗してまだ凍ってたり、水っぽくなってしまいマズさに拍車をかけた。

それでハマチが好きになったわけだ。
脂がノッていてしかもあの歯ごたえが良い。

今ではマグロを見ても頭痛は起きないし普通に食べるけど
ハマチ党であることに変わりはありませんね。


小さい頃ダメでも大人になって食べられるようになるのがほとんどの中、
今でも見かけるだけで震えにも似た嫌悪感が湧き上がる食材が一つある。

チーズかまぼこ

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小学校時分の給食でクラスの誰もが最もマズいメニューと認定し、
給食の献立表にその名が挙がるだけで阿鼻叫喚に包まれるほどだった。

小学校6年間でたっぷり植えつけられた破壊力は凄まじいもので
いまだに「チーズかまぼこ」という文字を目にするだけで
何かがこみ上げてきてダメですな。

スーパーなんかでよく見かけるが
酒のおつまみの定番として人気があるのが信じられない。ホントかよ(笑)

しかしネットでもチーズかもぼこ激マズ!みたいな話が見当たらない。

チーズかまぼこでパニックになっていたのは
うちの小学校だけだったのだろうか?

閉ざされた子供社会ならではの集団ヒステリーのようなもので
いまだに自分は解けていないのだろうか??  

↑海辺のカフカ風

読書「中」感想文


現在、読んでいる本の紹介。

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イリアス 上・下 /岩波文庫

”イリアス”とはギリシア神話に登場する街の名であり、
シュリーマンが発掘したことで有名なトロイ又はトロイアのこと。

ギリシア連合軍が”木馬”の計略によって勝利を得るトロイア戦争の一部、
アキレウスの活躍を描いたのがホメロスの叙事詩『イリアス』だ。

『イリアス』『オデュッセイア』の解説本を既に読んでいたし
文学好きという性質でもなかったから、
叙事詩である『イリアス』そのものを手にする必要も感じなかった。

ところが読んでみるとこれが意外と面白い。

基本的には一つの戦場の中の話で場面転換が限られ退屈に陥るところ、
トロイア戦争を操るゼウスらオリュンポスの神々の存在が面白い役割を担っている。

人間以上に人間臭い神々が『イリアス』の舞台監督であり、
脚本家であり、演出家であって、
贔屓するトロイア方、ギリシア方に別れた彼らが舞台袖で揉めているように思われる。
(時には自ら舞台に上がってしまう神もいる。出たがりDとかPのように)

なるほど、こういう作りになっているのか・・・。
実際に目を通してみないとわからないものです。

この”感じ”を、2800年近く昔の古代ギリシア人が出していることに感心してしまう。
ホメロス、やりよるなと。

叙事詩であるから冗長に感じるところも多いのはもちろんだけど
1992年の改訳によって現代の日本人にも”物語として”、より伝わりやすくなっている。

ギリシャ語で書かれた詩としての『イリアス』には
日本語どころか英語でも通じえないかもしれないけど
こちらも詩的趣味の体質でもないからその辺は構わない。


しかし、『イリアス』以上にハマるのがハルキ・ムラカミだった。


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海辺のカフカ 上・下 /新潮文庫


今頃ようやく『海辺のカフカ』を(笑)


大学時代から社会人初め頃まで村上春樹の小説はよく読んでいたけど
その後、村上作品はエッセイばかり読むようになっていた。

『スプートニクの恋人』以来、20年近くを経て
今回手にした村上小説が『海辺のカフカ』なのです。

久しぶりに読んでみたけど、やっぱおもろいわー。

事件が巧みに配置された相変わらずの村上ワールドだが
昔々の例えば”羊(鼠?)三部作”の頃と比べると
どこか不思議でありながら具体性とリアリティが増したような。

以前チラッと読んだ時は即もうええわと思って読むの止めたんだけど
こちらの心境の変化なのかグイグイ引き込んでくれる。

”記憶”をめぐる話で、最近あったテレビの記憶喪失騒動のことも重なって非常に興味深い。

田村カフカと殺人爺さんのナカタ。
これからどう結びついてくるのだろうか・・・。


訃報・内田康夫


作家・内田康夫さん死去 83歳 「浅見光彦シリーズ」

名探偵・浅見光彦シリーズを生んだ作家の内田康夫(うちだ・やすお)さんが13日、敗血症のため東京都内で死去した。83歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻の作家早坂真紀(はやさか・まき、本名内田由美〈うちだ・ゆみ〉)さん。23日~4月23日、長野県軽井沢町の浅見光彦記念館(火、水休館)に献花台が設けられる。



ついに亡くなってしまった。
このブログにも何度か書いてきたように
大学3回生の頃はよく読んでましたからね。

角川映画末期の作品「天河伝説殺人事件」(1991年)。
世間の評価はいまひとつのようだけど僕は好きで
当時はビデオに録画したものを何回も見ていた。



1970年代にヒットした金田一耕助シリーズのテイストを残しつつ、
10年以上を経たバブル期に、より洗練された形で蘇らせた佳作である。

大学一回生の頃は横溝正史の金田一耕助シリーズを読み耽っていたのだが
角川文庫版の作品解説で中島河太郎だかが書いていたように
時代が進んで1960年代のモダンな団地内を金田一耕助がうろつくようになると
どうしても違和感が生じてくる。
戦後間もない頃、まだ古い因習による支配が残っていた山村や孤島を舞台とする
初期の作品群でこそ金田一耕助は活きたのだ。


”もはや戦後ではない” (1956年、経済白書)


戦後とともに終ってしまった名探偵を現代を舞台に蘇らせてほしい、
そういった要望にもっとも上手く合致したのが、
愛車ソアラを駆って日本中を走り回る浅見光彦だったように思う。


ところで、このブログでも以前に触れたように
内田康夫の浅見光彦シリーズと言えば
「日蓮伝説殺人事件」で山梨県の名物”ほうとう”を貶す箇所があって
おかげでいまだに”ほうとう=マズイ”との印象を拭えないのだが
結局、内田さんはほうとうと和解出来たのだろうか?




以前書いた時と同じ動画に(笑)

これに勝る”ほうとう”動画が見つからん。
余計なBGMつけたり、店までのツーリング映像とか
そういうのは必ずしも要りませんよ?
湯気の立ったほうとうそのものを撮ってくれたらそれが一番なんだけど。

違いがわかるか?


最近、あるスーパーで売られているフライドポテトにハマっている。
揚げたてで量もわりとあって100円を切る驚きのプライスだ。

ちょっと怪しい印象の店だったから寄ったこともなかったのに、
今ではいかにこの店でフライドポテトを買って帰るか、
そのルートばかり考えてしまっている。

一般的に物価が安いと感じる地元でも
こういう売り方をしてくれるスーパーってもう他にないんだなあ。


・・・こんなもので満足出来るのは
貧乏舌、貧困舌に生まれ育ったたまものだなとつくづく感慨深い一方、
それを裏切る経験もした。


今までは400gで400円ぐらいの
最も安い価格帯のペーパードリップ式コーヒーしか買ったことがなかったのだが
試しに500円以上するワンランク上のコーヒーを買ってみたらこれがまた明らかに美味い。

毎度買ってられないからとまた最安値の価格帯のものに戻したら
味が2,3本足らない。
ちょっとマズイとすら感じてしまうようになった自分がいた。

コーヒーなんてマクドのコーヒーでも十分だし、
味なんて濃いか薄いかぐらいしかわからない貧乏舌だと思っていたら
実は意外と違いがわかる男だったのかもしれない・・・。


豊かさは敵。



名ゼリフで振り返る機動戦士ガンダム

「機動戦士ガンダム」と言えばロボットばかりではなく、
印象に残る数々の名ゼリフでも知られている。

至るところで散々取り上げられてきたけど
僕の中で特に印象が強いものを紹介しましょう。


それではまずは
ザビ家の御曹司であるガルマ・ザビから。

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「シャア、謀ったな!シャア!!」

ホワイトベースとガンダムによる囮作戦を利用してガルマを戦死へと導くシャア。
”赤い彗星”シャア・アズナブルはジオン軍の士官として連邦軍と戦う一方、
ジオン公国を統べるザビ家への復讐を胸に秘めていた。
気づいた頃には時すでに遅し、ガルマの乗ったガウ攻撃空母は背後から一隻射撃を受ける。
燃え盛るガウがホワイトベースに特攻しようとするシーンは記憶に強く残っている。

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「坊やだからさ」

ガルマの国葬におけるギレン・ザビの演説「ガルマは死んだ。なぜだ!」に対して独り言。
シャアの冷酷さとともに、「ホンマや。坊ややからやで」と子供心に感じさせられたものだ。


次は生粋の軍人、ランバ・ラル
こうやって書いてみると本当に懐かしい名前。
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「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
「見事だな!しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。
そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!」


シャアと並び、名ゼリフのオンパレードですね。
画面から匂って来そうなほど、戦場のオヤジ感満載のキャラだった。
ガンダムとグフの一騎打ちはガンプラでもジオラマ化されていた名シーン。

「ランバ・ラル 戦いの中で戦いを忘れた!」

そんなランバ・ラルの最期は自爆だった。
漢(おとこ)らしすぎる死に様・・・。


光さすほど華のある美人士官、マチルダ中尉
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「連邦軍にもあなた方を見捨ててはいない人がいることを
忘れないで下さい」


ホワイトベース御一行の、連邦における微妙すぎる立ち位置を的確に表した言葉。
ハキハキとした物言いでいかにもな女性士官だが
戦争の無情さはホワイトベースのみならず、マチルダ自身の身にも降りかかることに・・・。

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弟たちを養うため、ホワイトベースにスパイとして潜入したミハル

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「おいミハル、どうしたんだ?上がって来いよ」

ガンペリーから手動でミサイルを発射し敵モビルアーマーに命中させるも
爆風で洋上へと吹き飛ばされてしまったミハルからの返事はなかった。

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口数が多く、軽率にも感じられるミハルとカイの、
セリフのないことが名ゼリフとも言えるエピソードだった。

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亡きマチルダ中尉の婚約者だったウッディ大尉

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「自惚れるんじゃない、アムロ君。
ガンダム1機の働きでマチルダが助けられたり、
戦争が勝てるなどどいうほど甘いものではないんだぞ。」


「すいませんでした。ウッディ大尉。僕がもっともっとガンダムを上手に使えれば、
マチルダさんは死なないですんだんですよね。すいませんでした。」とのアムロの発言に対し、
何故アムロが怒られるのか子供の頃はよくわからない話の流れだったけど、
会社やら何らかの組織で働くと妙にわかるようになったセリフ。

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ウッディ大尉の最期も操縦席ごと叩き潰されるという点でマチルダとどこか似通っている。
これには制作陣の悪趣味を感じなくもない。


アムロの父、テム・レイ
(今日、ブログに書くまで名前を知らなかった)
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「こいつをガンダムの記録回路に取り付けろ。
ジオンのモビルスーツの回路を参考に開発した」


ガンダムの設計に携わるほど最先端の優れた技術者だった父も、
コロニーの爆発で宇宙に放り出され、酸素欠乏症の影響からすっかり落ちぶれていた。

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アムロは悲しみのあまり、手渡されたその"ガラクタ"を投げ捨ててしまう。
(そもそもテム・レイが宇宙に放り出されたことにはアムロにも責任の一端があるんだけど)

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自分が作った装置のおかげでガンダムが戦果を上げたと思い込んだテム・レイは
はしゃぎすぎるあまり、階段から転げ落ちて亡くなってしまう。
とても哀れなこのシーンは劇場版に追加されたもので、テレビ版では死亡してないらしい。


名ゼリフと言えばこの人、スレッガー中尉
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「まだまだッ!」

有名すぎる「悲しいけどこれ戦争なのよね」ではなく、ここではこちらを取り上げたい。
コア・ブースターによって特攻する際に、ビグザムの爪による攻撃を受けながら叫んだセリフがこれ。

2006年のフランス凱旋門賞で武豊のディープインパクトが最後の直線に向かった際に
解説の岡部幸雄の口から漏れた「まだまだ、まだ。まだまだ、まだまだ」とともに、
迫真の”2大まだまだ”として強く印象に残っている。

ちなみにこれは劇場版のセリフで、テレビ版だと「まだっ!」の一回だけ。


ア・バオア・クー攻防戦におけるカイ・シデンより。
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「こういう時は、臆病で丁度いいのよね」

子供の頃はその軽薄さからあまり好きになれなかったカイ・シデンだが
原付に乗っているとこの言葉は本当によくわかるようになった。
一時の功名心にはやって、命を失ってはいけない。
名言というより至言である。カイ・シゲンである。


同じくア・バオア・クー攻防戦のザク兵士より。
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「わーっ、ひ、火が!かあさーん!!」

差し迫った危険に思わず口を突いて出てしまう言葉。
僕も6歳の頃、シェパード犬が追いかけてきた時に
思わず叫んでしまったことを覚えているからよくわかる。
死を予感するほどの恐怖を感じた時、本能的に叫んでしまうのだろう。
マザコン(笑)なんてバカにできない。

このシーンの前に学徒動員の兵が多いという話があるから
このザク兵もまだ学生か、かなり若い兵士だったのだろう。


自分の記憶に残る「機動戦士ガンダム」の名言を振り返ってみたけど
ロボットや戦争ばかりではなく、人間がしっかり描かれていたからこそ
当時の子供たちがガンダムに夢中になった理由だろう。

だからこそ数々の名ゼリフも浮いたように感じさせず、
いまだに深く心に刺さるものがあるんでしょうね。


劇場版か?それともテレビ版か?


「機動戦士ガンダム」も1979年の初回放送時の平均視聴率が5.3%(wikipedia調べ)。
低視聴率で打ち切りになっていたとは、後のガンダムブーム、
さらに後のガンダム・リバイバルブームを知る現在から見ると意外すぎる幕開けだった。

だが打ち切りが決まった頃から徐々に人気が上がり始め、
放送終了後に発売されたプラモデルを買い求める行列ができ、
再放送も20%近くの視聴率を記録するガンダムブームが巻き起こる。

そして1981年から82年にかけて

『機動戦士ガンダム』
『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』
『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』


劇場版3部作が映画館で公開されることになった。
劇場版というのはテレビで放送されたガンダム全43話のストーリーをダイジェスト化し、
マズい箇所を大幅にカットし、新たに描き直すなど、非常によく出来たものだった。

例えば
「悲しいけどこれ戦争なのよね」でお馴染み、スレッガー中尉の最期を飾るシーン。

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強大なモビルアーマー(MA)、ビグザムの爪による攻撃を受けながらコア・ブースターで特攻をかけ、
命と引き換えにビグザムに大打撃を与えるという名シーンだが、
これがテレビ版だと・・・

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スレッガー中尉が乗っているのはGアーマーだった・・・。
劇場版ではコア・ブースターでビグザムに直接的に特攻をかけるという流れだったのが
テレビ版ではガンダムと合体したGアーマーで特攻していた。
そしてビグザムの爪につかまれるシーンになるのだがこれがまた非常にマズい(笑)
納得の大幅改変だ。

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そもそも劇場版ではGアーマーは全てカットされて、
代わってコア・ブースターに置き換えられていた。
戦力的に火力弱そうだけど大丈夫か!?とは思ったものだけど
スピード感は増すし、Gアーマーはずんぐりむっくりしているからカットでよかった。

他にも劇場版でカットされたと言えば

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もう一人のニュータイプ、シャリア・ブルとブラウ・ブロ。
ニュータイプ対決はアムロとララアで十分だし、何よりブラウ・ブロが格好悪すぎて・・・。

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ネタキャラとしか判断しようがないザクレロなんかカット。
キャタピラ式のガンタンクが宇宙空間で戦うのはおかしいからこれもカット。
割って入ってくるガンダムがGアーマーと中途半端に合体してスルメみたいだからこれもカット。
もう全てが酷すぎるシーンだから全部カットで!

テレビ放送版は1979年作製でまだ拙いところもあり、
明らかに絵がおかしく、後から見るとショックを受けるシーンも多い。

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こういうのを作画崩壊と言うらしいが
劇場版ではほぼカットされている。

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作画も崩壊していれば、ストーリー的にも一体何のために入っていたのかわからない、
「ククルス・ドアンの島」などの迷エピソードも劇場版ではきれいさっぱり全部カット。

仕上げ直された劇場版ガンダム三部作を見た後でテレビ版を見ると
認知の歪む感覚を味わうことが出来るでしょう。







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