パンや!再襲撃!


中学2年時分、まだ柔道部に所属していたころのこと。

ある土曜の午後、柔道場で昼ご飯を終えて
そろそろみんなで道場の掃除を始めようとしていたら
3年のS先輩が道場にやってきた。

S先輩は3年生になってから急激に極悪ヤンキー化し
S先輩の凶暴さにおそれをなしたわれわれ2年生数名は
やがて柔道部を逃げるように退部してしまうことになるが
この時もただならぬ剣幕で通学カバンを叩きつけるように投げ捨て
ズカズカとこちらにやって来た。

「おい、おまえら。○○○○行ってパン買うて(こうて)来いや」

○○○○というのは中学校の近くにあった食品スーパーのことで
土曜の授業終了後、クラブ活動前の昼食として
このスーパーにパンやおにぎりの類を買いに行くのが
不良に芽生えつつある生徒たちの間でちょっとしたステイタスだったのである。

体操着姿の中学生に多数来られては騒がしくマナーも悪いため
○○○○から頻繁にクレームが入ることから、パンを買いに行くことは禁止され
学校の教師たちがスーパーの前で待ち構えていて
ノコノコとやって来た生徒たちを説教しては学校に帰していた。

この日もS先輩はノコノコと○○○○にパンを買いに行って
教師につかまってこっぴどく叱られたらしく
パンを買えぬまま、ムシャクシャして道場にやって来た。
だから僕たちを使って再アタックを仕掛けようというのだ。

「おまえら、パン買うてこいや」

焼きそばパン・・・
メロンパン・・・
おにぎりも忘れんなよ!

僕ら2年生は真面目なのばかりだから
○○○○にパンを買いに行ったことがないし
教師が見張っていることを知っているから
S先輩のためのパンで叱られたのではたまったものじゃない。

ひたすら困惑していると
その様子を見かねた、別の3年の先輩Fが割って入ってくれた。

「おいS!可哀想やからやめたれや!」

僕らにとって助け舟が来たと思った途端、
S先輩がブチ切れて、通学カバンを手にF先輩のほうに向かっていき
「おまえ口挟むなや!関係ないやんけ!」
そう言うが早いか、F先輩をカバンで殴り始めた。

F先輩は打ち付けらえるカバンから身を守るためにガードしつつ
「俺らかて先輩らに無理言われて嫌な目にあったやろ!繰り返すなよ!」

当時の熱血顧問が名作ドラマ「スクールウォーズ」のノリで集めたせいで
F先輩らの先輩、僕らにとって2年先輩にあたる柔道部員は不良だらけだったのだ。
そして彼らによる下級生へのしごきやイジメは保護者間で問題になるほど凄惨なものだったらしい。

しかし怒りが収まらないS先輩は耳を貸さず、
ひたすらF先輩を縦横に振るったカバンで殴り続けた。
S先輩のほうが体格も筋力も凶暴さも勝っている。

僕らをかばったせいでF先輩が殺される・・・

F先輩がカバンでしばかれながら道場の壁際まで追い詰められ、
もはや万事休すかと思った一瞬の出来事。

それまで防戦一方だったF先輩、
スッと伸びるように放ったパンチがS先輩の顔面にクリーンヒットした。
F先輩は空手もやっていたのだ。

S先輩がたまらずうずくまると、道場のビニール製畳の上に血がポタポタと落ちた。

鼻血や・・・

これでS先輩の怒りも一気に萎んでしまった。
僕らは慌ててS先輩にティッシュを渡しつつ、畳の上の血を掃除する。

その後、顧問の教師がやって来て、
全員を正座させつつ、S先輩とF先輩を諭しつつ、仲直りに握手させた。
何故か2人とも嗚咽するほど泣きじゃくっていた。

S先輩の極悪っぷりはその後もエスカレートしていったのだが・・・

それはさておき、2人とも柔道やっていながら
いざ喧嘩となると一方はカバン攻撃、もう一方は空手家パンチ。

柔道技が繰り出されることは一度たりとも無かった。



トップガン(Top Gun)の世界

入国禁止の大統領令差し止め命じる ワシントン州連邦地裁
“入国禁止令”一時差し止め トランプ大統領が反論

就任からまだ1か月も経っていないのに激しい事態となっている。

ある特定国からの入国を全て止めるのは
不利益を被る人間が多すぎると思われる反面、
禁止に挙げられた7か国を見ると
確かに政情不安定でテロリストが紛れ込んできそうな国ばかりで
アメリカ国民のテロへの不安を反映しているのも事実だろう。

しかし、入国禁止国に、イスラム国(IS)など近年のイスラム過激派とはもう一つ関連が薄いと思われる
イランが挙げられたのは気になる。

トランプ政権 イランへの制裁強化 弾道ミサイルの発射実験で

トランプ政権はどこかの国と戦争を起こしそうなのだが
現在最も可能性が高いと思われるのがやはりイランだろう。

オバマ政権時から、イランとの間ではレーダー照射や米軍艦船のそばにミサイルを落としたり
イザコザが続いていて、米軍内部にも相当なフラストレーションが溜まっているように思われる。

トランプ政権下でいよいよ戦争に踏み切りそうで、
そのための入国禁止措置なのでは・・・と考えてしまう。

ブッシュ(息子)政権でも”悪の枢軸”として名指しされたイランは
古くからアメリカとは敵対関係にあり、
アメリカ人(特に年配の保守層)にとって今は亡きホメイニ師に体現されたイメージは
相変わらず消し難い、嫌悪に近いものではないだろうか。

それなのに・・・

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シリア空爆に向かうロシアの爆撃機を護衛するイラン空軍F-14トムキャットの図。


何故、イランがトムキャットを持っているのか?


1970年代終わりにイラン革命が起きる前の親米的な帝政(王政)時代に
F-14トムキャットが購入・配備され、革命後も現在に至るまで運用されているという。

F-14トムキャットを一躍有名にしたのが
トム・クルーズ主演の映画『トップガン』(1986)だ。

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ストーリー自体は単純なものだが
トム・クルーズとトムキャットをはじめとする米軍、そして何より楽曲がひたすらカッコよかった。

この映画を見たのは中学2年の頃で
当時は基本的には洋楽嫌いだったけれど
「トップガン」のサウンドトラックを録音したカセットテープを借りて、ダビングして何度も聴いていた。
歌詞もわからぬまま飽きるほど聴いていて、本当に飽きてしまったんだけど
久しぶりに聴いてみるとやっぱいいものです。












あえて”Danger Zone”を挙げないところに
いかにも俺は知ってるぜ感、出せてると思う。


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大ヒットした「トップガン」の影響を受けて
トム・クルーズを織田裕二に、F-14トムキャットをF-15イーグルに置き換え
日本が生み出したのがこの「ベストガイ」だ!

・・・当時も「やめときゃいいのに」と思ったものです。



米軍ではすでに退役しているF-14トムキャット。

もしイランと戦争を始めることになったら
米軍機とトムキャットが交戦するという皮肉な事態が起こりうるかも。





魔族の事件簿 終章近し

近所に不夜城と呼んでいる家があり
そこに住み着く魔族どもが引き起こす騒動の数々ついては
このブログで記してきた。

てっきり不夜城の主と思い込んできた魔王が
自殺未遂騒動を起こしたのが前回の話。

あれから数か月が経ち
不夜城も落ち着いたのかと思っていたら・・・


昨夜の午前2時半頃だろうか。
すっかり寝静まっているはずの近所のどこかから
複数人の話し声が聞こえてきた。

また夜な夜な迷惑な中高生がタムロしているのだろうかと思い
インターフォンで覗いて見たけど外に人影はない。

少し離れた公園にでもいてその会話が強い風に乗って聞こえてくるのだろうか?
警察もちゃんと取り締まってくれよーと思いながらそのまま寝入ったのだが・・・

今朝起きてからオカンが仕入れてきた話では
あの深夜のヒソヒソ話は不埒な中高生ではなく
かの魔王と彼を取り巻く警察官らによるものだというから驚いた。

また魔王かい!

あの自殺未遂騒動の原因でもあったが
魔王は肝臓が悪く入院していた。

原因は酒で
騒動以降、魔族の女王に飲酒を禁じられていたらしい。

しかし当然、魔王は外で飲んでくるようになる。

だって魔王なんだから。
命を落とすまで飲むのを止めないのが魔王たる所以。

昨夜も午前2時頃までどこかで飲んでから不夜城に帰ってきたのだが
鍵がかかっていてドアが開かない。
呼び鈴鳴らしても女王は起きてこない。

「扉を開けろ!このヤロー!」
締め出しを食らった魔王は外で暴れ出したという。


そこで誰かが警察に通報して
警察官が複数人やってきて
不夜城前で魔王with警察官らがガヤガヤやり始めたのだが
魔族の女王は一切起きてこず、鍵は開けられなかった。

魔王は内縁の夫でしかなく
不夜城の所有者は女王なので
女王が出て来て確認してくれない以上、
魔王といえども住所不定のただのオッサンだから
魔王with警察官たちは不夜城そばの駐車場(前回の自殺未遂の現場でもある)に移動して
そこで午前6時頃まで、あの寒い中なんと4時間近くに渡ってゴチャゴチャやってたらしい。

私が耳にしたのは、その時のゴチャゴチャだったのだ。


不夜城監視員のお婆さんの話によると
朝になって女王が出勤していった後、
どこからともなく魔王が缶ビール片手に戻ってきて
裏手から不夜城内に入っていったという。

そして、怒り心頭に発した魔王は
2階の窓を全部開け放すという理解できない謎の行動をとった。

昼頃に女王が仕事先から一時舞い戻ったのだが
今度は魔王が玄関のドアの鍵をかけて締め出したようで(不夜城は普段カギをかけない習慣らしい・・・)
不夜城内に魔王が忍び込んだことを察し、報復を恐れた女王はそのまま職場に戻っていったという。

中に魔王は潜んでいると思われるが
ついさっきまで不夜城は2階の窓は全開で真っ暗のままだった。

その後、魔族の娘(女王の実娘)と魔族の王子がやって来て
不夜城内に入り、現在は煌々と明かりが点いている。

女王も不夜城への帰還を果たしたらしいが
城内に魔王がいるのか否かは不明だ。

私は魔族が引っ越してきて騒動が始まって以来、
いずれ不夜城できっと最悪の事件が起きるに違いない、そう予感していたが
どうもそのような結末が近づいている気がしてならない。

魔族がみんな仲良く魔界へ帰って行きましたといったハッピーエンドではなく
破滅catastropheの到来を感じてならない。

我々が巻き添えを食らわなければよいのだが
そんなことお構いなしなのが魔族の魔族たる所以だから・・・
プロフィール

E

Author:E

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